産業カウンセラーは独学で資格取得できる?他の心理系資格との違いは?最短合格への方法も解説!

個別資格
資格を取りたい人
資格を取りたい人

心理カウンセラーになりたい

資格を取りたい人
資格を取りたい人

仕事や家庭と両立して勉強したい

資格を取りたい人
資格を取りたい人

産業カウンセラーは、独学で取れる?

と疑問を抱えていませんか?

自分のペースで学び、心理カウンセラーの資格をとりたいと思っている方は多いと思います。

心理カウンセラーは、無資格でも「カウンセラー」を名乗って仕事をすることはできます。

ただし、人の心や人生に関わるのですから、スキルを身につけ信頼されるカウンセラーになりたいですよね。

この記事では、以下の内容を紹介します。

  • 産業カウンセラーは独学可能かどうか
  • 受験資格
  • 他の心理カウンセラー資格
  • 産業カウンセラー資格のいいところ
  • 一発合格のコツ

この記事を最後まで読むことで、産業カウンセラーは独学での受験ができるのか、他の心理系資格とどう違うのかを理解でき、自分にあった選択をできるようになるでしょう。

ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人


WEBライター

Satomi

好奇心と学習欲が旺盛です。分かりにくいものを整理して自分がスッキリし、ついでに便利にすることが生きがい。
簿記資格は仕事に、カウンセラー資格は子育てや生き方に活用しています。世の中にどんな資格があるのか、まだまだ興味津々です。
一緒に学んでいきましょう。

産業カウンセラー資格は独学では取得できない

結論から言うと、産業カウンセラー資格は、基本的に独学での取得はできません。

なぜなら、受験資格が厳しく、一定の勉強をしている人でないと試験を受けられないからです。

※ここでは「書店で買える参考書や、無料動画などで学ぶこと」を独学といいます。

具体的に説明していきますね。

産業カウンセラー試験を受験できる人

産業カウンセラー試験を受けられるのは、以下の3つに該当する人です。

  • 大学院で心理学を専攻した人
  • 4年制大学で公認心理士になるコースを履修した人
  • 協会の養成講座を受講した人

つまり、大学・大学院で心理学を学んでいない人は、日本産業カウンセラー協会の養成講座を受けることが必要です。

そのため、独学での資格取得は基本的にできないという結論になるのです。

他の心理カウンセラー資格との比較

産業カウンセラー資格が独学できないと知って、がっかりした方もいるかもしれません。

しかし、心理に関する他の資格の場合はどうでしょう。初めて心理を学ぶ人を前提に、独学できない資格、独学できる資格を4つに分けて比較します。

  1. 大学や大学院での学びが必須
  2. 認定講座(約150時間・面接体験あり)の受講が必要
  3. 認定講座(約60時間・面接体験なし)の受講が必要
  4. 独学が可能

ひとつずつ紹介します。

学習時間や費用、得られるスキルが異なるので、ご自身の目的と照らし合わせて読んでみてくださいね。

大学や大学院での学びが必須の心理カウンセラー資格

公的なカウンセリング現場や、病院などで働いている「心理士」は、以下の資格保有者が多いです。

  • 公認心理士
  • 臨床心理士
  • 精神保健福祉士

いずれも大学や大学院での心理学系専攻を経て、受験資格を得られます。

Satomi
Satomi

専門性が高く、実践的なスキルをつけられますが、仕事や家庭と両立して取得を目指すには通学、費用、時間などにおいてハードルが高い資格でもありますね。

資格名概要
公認心理士・国家資格
・受験資格:大学での専門課程+大学院課程または実務経験
臨床心理士・民間資格(公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会)
・受験資格:指定大学院または専門職大学院での履修
精神保健福祉士・国家資格
・受験資格:4年生大学での専門課程、または大学+実務経験

認定講座(約150時間・面接体験あり)を受講して受験できる心理カウンセラー資格

  • 産業カウンセラー

産業カウンセラー養成講座では、150時間相当の学習量と、カウンセリングの体験学習が必要になります。

150時間の内訳
  • 理論学習(約47時間)
  • 面接体験学習(約104時間)

これらのコースは、半年コースと10ヵ月コースから選べ、通学とオンラインも選べます。

受講費用は約35万円と、決して安くはないですが、受講料の20%が戻ってくる一般教育訓練給付制度や、早期割引が利用できる場合もありますよ。

大学などに入る必要まではなく、カウンセラーとしての知識と実践スキルをじっくりと十分に学べるところがポイントといえます。

資格名概要
産業カウンセラー・民間資格(一般社団法人日本産業カウンセラー協会)
・受験資格:大学/大学院課程または指定養成講座の修了
・講座費用:約350,000円
・受験費用:36,710円(学科・実技)

認定講座(約60時間・面接体験なし)を受講して受験できる心理カウンセラー資格

  • 上級心理カウンセラー
  • メンタル心理カウンセラー
  • 心理カウンセリングスペシャリスト

それぞれ、運営団体の指定講座を受講することで取得が可能な資格です。

産業カウンセラー養成講座と異なるところは以下の4点です。

  • 受講期間が約2ヵ月
  • 完全オンラインで通学はない
  • 面接は体験ではなく教材学習
  • 受講費用は約4~8万円

産業カウンセラーと比較すると、より短期間・低コストで心理カウンセラーの資格がとれますね。

  • すでに対人支援のお仕事をしている方
  • 個人起業でカウンセラーを始めたい方
  • 資格をとって信頼性をアップさせたい方

上記のように、主要な理論を集中的に学び、実力アップにつなげたい方におすすめできます。

資格名概要
上級心理カウンセラー・民間資格(一般財団法人日本能力開発推進協会)
・受験資格:指定教育訓練の修了
・講座費用:78,800円
・受験費用:5,600円
メンタル心理カウンセラー・民間資格(一般財団法人日本能力開発推進協会)
・受験資格:指定教育訓練の修了
・講座費用:78,800円
・受験費用:5,600円
心理カウンセリングスペシャリスト・民間資格(一般社団法人 日本能力教育促進協会)
・受験資格:指定講座の修了
・講座+受験費用:38,500円

独学でも受験できる心理系・カウンセラー資格

  • こころ検定
  • ケアストレスカウンセラー
  • 日本メディカル心理セラピー協会の各資格

上記は、受験資格がなく独学での受験が可能です。(ケアストレスカウンセラーは18才以上で受験可)

現代のストレス社会では、どんな職場・人間関係の場でも心のことを知っておくことが強みになるため、注目度が上がっています。

資格名概要
こころ検定・文部科学省後援検定
・受験資格:なし
・検定費用:6,000円(4級)~13,000円(1級)
ケアストレスカウンセラー・民間資格(一般財団法人職業技能振興会)
・受験資格:18才以上
・受験費用:10,000円
日本メディカル心理セラピー協会の各資格・民間資格(日本メディカル心理セラピー協会)・受験資格:なし
・受験費用:10,000円
<心理カウンセラー資格>
・メンタル士心理カウンセラー
・チャイルド心理カウンセラー
・行動心理カウンセラー

産業カウンセラーは『大学』までは行けないが『実践的で高い技術』を習得したい人におすすめ

ここまで見てきたように、心理カウンセラー資格は、所定の学びを受けてから試験を受けることで取得できるものが多いです。

資格を取りたい人
資格を取りたい人

カリキュラムに沿った学習課程そのものを重要視されるのですね。

『所定の学び』として、以下の3種類が挙げられます。

  • 大学/大学院
  • 150時間相当の学習で、面接の実践練習をする講座
  • 60時間相当の学習で、面接は教材学習をする講座

上記『②』に該当するのが、産業カウンセラー養成講座です。

働く人や家庭で役割を持つ人にとって、大学の専門コースよりもハードルが下がります。それでいてロールプレイの面接学習があり、カウンセラースキルを十分につけられるので、いいとこどりの講座といえるでしょう。

大学までは行けないが、現場で通用する知識とスキルを得たい、という人におすすめの資格です。

産業カウンセラー資格を仕事に活かすには

産業カウンセラー資格は、独学できる資格と比べて費用と時間がかかるので、合格後のイメージも持っておきたいですよね。

どう活かしていけるのか、3つの方向性を紹介しますね。

  • 産業カウンセラーとして働く
  • あらゆる職業に『資格』を活かす
  • 心理カウンセラーとして『スキル』を活かす

産業カウンセラーとして働く

最近は、社員のメンタルヘルスに携わる専門部署をもつ企業が増えています。社内カウンセラー職に採用されれば、学んだ知識を余すところなく活かして働くことができます。

ただし実情として、産業カウンセラー資格のみで、大手企業の専門職に採用されるケースは稀でしょう。なぜなら実務経験や公認心理士などの資格保有者を求めていることも多いからです。

いずれ産業カウンセラー職に就きたい方は、人事労務の部署など、社員の就業サポートができる求人にも広く目を向けると、実務経験を積むことができますよ。

あらゆる職業に『資格』を活かす

あまり知られていないかもしれないですが、産業カウンセラー資格を、他の職業に活かす人も多いです。

養成講座では『傾聴』を中心に学ぶので、人間関係を円滑にしたり、相手のニーズを汲み取る力をつけられます。またキャリア支援も学びます。

活かし方の例をあげてみましょう。

  • 部下の話を聞ける上司になり、仕事の質を上げる
  • 人事労務の担当者として、社員サポートの幅を広げる
  • 人材コーディネーターなどキャリア支援に携わる

このように、持っていると自己アピールができる有利な資格なので、学んだことを活かして他の経験に活用する方もいます。

心理カウンセラーとして『スキル』を活かす

個人でカウンセラーの仕事をするなら、産業カウンセラー資格を持っていることで信頼度を上げられるでしょう。

十分に心のことを学び、面接スキルがあると宣伝することで相談者に安心を与えられます。

また、産業カウンセラー協会の会員になると、『産業カウンセラー』を名乗った活動ができます。

Satomi
Satomi

継続した学び(自己研鑽-じこけんさん)の証明にもなるので、スキル、信頼性を高めていけますね。

初めて心を学ぶ人が産業カウンセラー試験に一発合格するには

産業カウンセラー試験にチャレンジする場合、できるなら一発合格したいですよね。最短合格の秘訣も、少しだけ紹介します。

養成講座の受講スタイルを決めよう

講座に申し込むときには、①開講時期、②受講期間、③学び方、それぞれを自分に合わせて選びましょう。

  • 春開講コース、秋開講コース
  • 半年コース、10ヵ月コース
  • 完全通学コース、完全オンラインコース、混合コース

試験までのスケジュールを把握しよう

講座終了から試験までの期間は、2ヵ月程度がベストです。

学科対策の時間を確保でき、定着した知識を忘れてしまうほど長くもない、丁度よい期間です。

春開講10ヵ月コースだけは、講座クローズから本試験までの期間が4ヵ月弱あります。

Satomi
Satomi

期間が長くなるとどうしても忘れてしまうので、忘れそうな方はほかのコースを選ぶのがおすすめです!

養成講座で実技試験免除を目指そう

「講座を通じ一定の面接スキルを習得した」と認められると、実技試験を受けずに、学科試験のみの合格で資格取得できます。ぜひ、実技免除を目指して面接学習に臨むとよいでしょう。

とはいえ、はじめから上手く立ち回れなくても大丈夫です。面接体験での気づきを大切に、積極的に発言し、人の意見も吸収して視野を広げることが大切です。

講座終了から試験までは学科対策に注力しよう

学科試験は、養成講座のテキストⅠ、テキストⅡの全てが出題範囲です。講座e-Learningで行う確認テストや、別売の問題集を使い、演習問題を繰り返し解くようにしましょう。

心理学者名と対応する理論は暗記カードを作るのもおすすめです。法令などは年表にまとめると覚えやすくなりますよ。

勉強法に関して詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひチェックしてくださいね。

産業カウンセラーはどんな資格?活かし方や資格取得までの道筋、勉強法を解説
資格を取りたい人 産業カウンセラーってどんな資格なの? 資格を取りたい人 資格を取得して何かメリットはあるの? とイメージがつかない方も多いのではないでしょうか。 これから資格を取得したいけど、今後どんなシーンで役立つかわからなければ、資格...

まとめ 産業カウンセラーは独学で取得できないが関連する資格はある

産業カウンセラー資格は、独学できる資格に比べると、受験資格を得るまでが大変ですが、得られる知識とスキルは、今後の仕事や人間関係を豊かにしてくれるでしょう。ぜひ合格までの学びを楽しんでくださいね。

資格のミカタの運営者
たけみやたいが

資格のミカタを運営している人です。
僕自身はあまり資格を持っていませんが、取りたいと考える人が周りにたくさんいます。これまで、文章の専門家として勉強をサポートしたり、学習の進捗管理などを行ったりした経験をもとに「資格取得を応援する人」になりたいと思い、このブログを立ち上げました。

たけみやたいがをフォローする
個別資格資格実践講座

コメント