MOS資格とは?取得難易度や学習法を詳しく解説!

個別資格

パソコンを使用して、オフィスソフトを操作する業務に慣れている方におすすめなのがMOS資格です。

MOS資格を持っていると、WordやExcelなどのツールが使えることを客観的な事実として示せるので、ビジネススキルを高めたいと考えている方は取得しておいて損のない資格です。

この記事では、以下の内容をお届けします。

  • 試験の概要
  • 難易度
  • 合格率
  • 取得のメリット

MOS資格についての理解が深まり「自分でも挑戦できそうだ」という前向きな気持ちになれるよう、詳しく紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人


学習マニア/WEBライター

せな

病院にて医療技術職として勤務した後、何を思ったのか一般企業の事務職に転職をしました。
キャリアチェンジの際に、資格習得の楽しさに気がつき、資格を習得することが趣味になりました。様々な資格を取る過程で、資格を取得することは人生を豊かにすると考えています。

MOS資格とは?

MOS資格(Microsoft Office Specialist)は、Microsoft社が提供するオフィス製品(Word、Excel、PowerPointなど)の操作スキルを証明する資格です。

オフィス製品は世界中で使用されるパソコンツールなので、MOS資格は各国で広く認知されています。直感的なインターフェースであるからこそ、多くのユーザーが利用しているのですが、操作はできるといってもそのレベルはさまざまで、人によって大きな差があるといえます。

たとえば、新卒採用で入社した1年目の社員と、入社20年目の社員では、両者ともオフィス製品を操作できるといえます。しかし、両者とも操作はできるといっても、マクロ計算ができるかなど、操作できる範囲には大きな差があると思いませんか?

そのような場合でも、MOS資格は客観的指標として、どのレベルまで操作できるかの証明になります。

そのため、MOS資格は、特にビジネスシーンでのPCスキルを客観的に示すことができる資格であるといえます。

MOS資格の概要

MOS資格は、一般レベル(スペシャリスト)と上級レベル(エキスパート)の2つのレベルに分かれています。

一般レベル:操作の基本的なスキルを問う
上級レベル:より高度な機能の知識が必要

【資格の概要】

対象ソフトWord、Excel、PowerPoint、Access、Outlook
試験レベル・一般レベル(スペシャリスト)
・上級レベル(エキスパート)
・マスター(複数科目合格)
試験形式コンピュータを使用した実技試験のみ
(筆記試験なし)
受験方法各科目を単独で受験可能
受験日程・全国一斉試験: 毎月1~2回
・随時試験: 最寄りの試験会場で、ほぼ毎日実施

MOS資格の難易度

パソコン系の資格は難易度が高く、取得するのは難しいと考えてしまうかもしれません。公式に合格率は発表されていませんが、MOS試験の合格率は全体的に高めで推移しています。

  1. 一般レベル:約80%
  2. 上級レベル:約60%


一般レベル(スペシャリスト)は受験者の約80%、上級レベル(エキスパート)では、受験者の約60%が合格するといわれています。

つまり、一般レベルであれば10人中8人、上級レベルでも10人中6人は合格することができる試験です。

MOS試験は、パソコン初心者でも挑戦しやすい難易度なうえに、パソコン操作スキルを証明するのに一役買ってくれる資格といえるでしょう。

MOS資格に合格するための基礎知識

MOS資格には、一般レベル(スペシャリスト)と上級レベル(エキスパート)があります。出題形式それぞれ難易度や出題範囲が違いますので、合格するためにMOS資格の基礎的な内容をご紹介していきます。

一般レベルの合格率は約80%

一般レベルの合格率は約80%とされています。基本的な操作や機能を理解していれば合格できるため、比較的難易度は低いです。

WordとExcel試験の内容を例にあげると、Wordでは文書作成や基本的な編集機能、Excelでは数式や基本的な関数の作成の問題が出題される傾向があります。

上級レベルの合格率は約60%

一方、上級レベルの合格率は約60%といわれています。より高度な機能の理解が必要になります。

WordとExcel試験の内容を例にあげると、Wordでは他のアプリケーションソフトとの連携や目次作成など、Excelではピボットテーブルなどのデータ分析、マクロの作成など、より専門的な知識が必要になってきます。

合格基準は正答率で約70%が合格の目安

公式サイトを確認したところ、合格基準は少し幅がありますが、平均700点をとれば、合格できるでしょう。

科目ごとの合格点は公開しておりませんが、1000点満点で550点〜850点の範囲が目安となります(科目によってはこの範囲に当てはまらないものもあります)。

引用:Microsoft Office Specialist 【試験全般に関するよくあるご質問】

MOS資格の合格率を高めるポイント

MOS資格に合格率を高めるための大事なポイントをいくつかご紹介いたします。

  • 試験日をきめて、学習のスケジュールを立てる
  • レベルによって学習法を選択する
  • パソコンで実践する

それぞれ詳しく解説しますね。

試験日を決めて、学習のスケジュールを立てる

学習スケジュールを立て、進行管理を行うことで、合格率を高められます。

特に、MOSの随時試験は、ほぼ毎日開催しており、全国1,500の試験会場で受験が行われているため、日程を自分で調整できるので、スケジュールを立てやすいです。

具体的な勉強時間としては、初心者から合格を目指す場合は、80時間程度必要といわれています。

自身のレベルに合わせて、受験日を設定し、逆算するように勉強していくとモチベーションを保ちながら勉強することができます。

取得者
取得者

まずはスケジュールを立てるところから始めましょう!!

レベルによって学習法を選択する

レベルによって学習法を変えることもポイントです。

初心者と実務で日々使っている人では、操作できるレベルが異なるためです。

例をあげると、パソコンをあまり使ったことのない初心者の方は、パソコン教室に通うと身につくのが早いといえます。一方で、普段からオフィスソフトを使っている人は、独学でもある程度は学習を進められるでしょう。

現在の自分のレベルに合わせて、学習法を選んでみてください。

取得者
取得者

わたしも初心者レベルで独学から勉強しましたが、手元にテキストとパソコンさえあれば問題なく学習できます!

パソコンで実践する

テキストで試験内容を学習することも重要ですが、実際にパソコンを操作して練習するのがおすすめです。

本番の試験は、パソコンでの実技試験のみになっているからです。

制限時間内に問題を終わらせられるように、受けるテストと同じバージョンのオフィスで実践を繰り返しましょう。

取得者
取得者

365、2019、2016の3種類があるので、事前に確認しておきましょう!

MOS資格を取得するメリット

MOS資格を取得するメリットはいくつかありますが、特にビジネスシーンで役に立つ資格といえます。

  1. パソコンのスキルを証明できる
  2. 就職や転職で有利
  3. 業務に直結するスキルが身につく

具体的なメリットを3つ紹介しますね。

パソコンのスキルを証明できる

普段からパソコンでWordやExcelを操作する人であれば、独学でMOS資格を習得できるでしょう。現在勤めている会社でパソコンスキルが証明できれば、異動や昇進に有利になるかもしれません。

就職や転職で有利

就職や転職など、客観的に自分のパソコンスキルを証明しなければならない時に、MOS資格があれば、有利にはたらくといえます。

あって間もない人同士がコミュニケーションする場である面接では、人のスキルや能力を客観的に評価できる指標が少ないからです。

MOS資格を習得した際には、面接で試験内容を説明するだけで、パソコンスキルの証明になります。

業務に直結するスキルが身につく

MOS試験は全部で5種類のオフィスソフトの中から試験を選ぶことができます。

  1. Word
  2. Excel
  3. PowerPoint
  4. Access
  5. Outlook

そのため、事務職であればWordやExcel、プレゼンをすることが多い方ならPower Pointなど業務に直結するスキルが身につけることができます。

MOS資格合格者のリアルな意見

私の実体験から、MOS試験は就職に役に立つ資格であるといえます。

私の社会人最初の職場は病院で、医療技術職の仕事に従事していたのですが、キャリアの途中で「オフィス系の仕事に一度就けば、そこから様々な業界で働けそう。」と考え、転職活動を開始しました。

しかし、医療関係の知識しかない自分は、どうしてもほかの就職希望者よりアピールポイントがないことに気が付きました。

そんな時に、MOS資格(Word、Excel)のスペシャリストを独学で勉強し、パソコンのスキルを身に着け、MOS試験に合格しました。それをきっかけに、事務職に職種を変えることができました。

こういった経験から独学でMOS資格を習得することも可能ですし、ちょっとした自信につながると思います。

まとめ

この記事では、MOS試験についてご紹介しました。

MOS試験は、難易度はそこまで高くないのですが、ビジネスシーンにおいて特に役立つ資格といえます。

合格するためには、自分にあった勉強をコツコツしていけば問題なく取得することができます。

この記事がMOS試験の概要をつかむきっかけになれば嬉しいです。

また、資格のミカタでは、資格を取りたいと考えている方が勉強を教えあえる、あたたかいコミュニティを作りたいと思っています。

取得者
取得者

資格取得のために頑張りたい!

という方はたくさんいると思います。しかし、ひとりで勉強しているとなかなかうまく学習が進められないこともあるでしょう。

みんなで助け合いながら全員で笑顔になれるコミュニティを作りたいと考えているので、今後も資格のミカタをご覧いただける方は、ぜひアンケートにご協力お願いいたします!

資格のミカタの運営者
たけみやたいが

資格のミカタを運営している人です。
僕自身はあまり資格を持っていませんが、取りたいと考える人が周りにたくさんいます。これまで、文章の専門家として勉強をサポートしたり、学習の進捗管理などを行ったりした経験をもとに「資格取得を応援する人」になりたいと思い、このブログを立ち上げました。

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