【完全初心者向け】ワインソムリエ資格について現役ソムリエが解説!

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今年こそソムリエ試験に合格したい!

こういったお悩みをお持ちの皆さまへ、2020年にソムリエ試験に合格したワイン歴5年の私が、初心者でもわかるワインソムリエ資格について解説します!

この記事を読むことで、以下の内容を理解できますよ。

  • ワインソムリエ資格の全体像
  • 具体的な勉強方法
  • 資格取得後のメリット

ワインソムリエ資格に合格するまで「ソムリエ資格取得なんて絶対無理だ!!」と思っていた私だからこそ、初心者の目線に立って丁寧にお伝えしたいと思います。

最後まで読めば、ソムリエ試験に関する不安を解消できるはずです。

それでは、さっそく見ていきましょう。

この記事を書いた人


日本ソムリエ協会認定 ソムリエ

sakura(さくら)

ワインが好きになりワイン業界へ転職!ソムリエ取得をきっかけに、学ぶことの楽しさを知りました。ほかにも日本酒の資格を持っています。暗記より、しっかり理解して学びたいタイプで、資格勉強のときは勉強の質にこだわって取り組んでいます。皆さまに有益な情報を発信していきたいです!

ワインソムリエ資格とは?

ワインソムリエ資格は「一般社団法人日本ソムリエ協会(J .S.A.)」と「全日本ソムリエ連盟(ANSA)」の2つの団体が認定試験を行っています。

本記事では受験者数が多く、より一般的に広く知られている「日本ソムリエ協会」の資格について解説していきます。

ワインソムリエ資格の概要

日本ソムリエ協会の認定試験は、受験に必要な資格や経験によって申し込みできる資格名が異なります。次の表では資格の種類と、受験に必要な資格と経験についてまとめてみました。

資格名受験に必要な資格・経験
ワインエキスパート20歳以上であること
ソムリエ酒類・飲料に関わる仕事を3年以上経験している
ワインエキスパート・エクセレンス・ワインエキスパート資格取得後5年経過している
・30歳以上であること
ソムリエ・エクセレンス・ソムリエ資格取得後3年経過している
・酒類・飲料に関わる仕事を10年以上経験している

ワイン初心者の方が受験されるのは、ワインエキスパートですね。飲食店で3年以上働いている方は、ソムリエを受験されることをおすすめします。

またワインエキスパートやソムリエの上にワインエキスパート・エクセレンス、ソムリエ・エクセレンスといった上位資格が存在します。

「他にも、ワイン検定というワインに興味がある方を対象とした、ワインの入門的な位置付けの資格があります。」

詳しい受験に関する規定は、日本ソムリエ協会のサイトから確認してみましょう。

参照:一般社団法人 日本ソムリエ協会 呼称資格認定試験

ワインソムリエ資格の難易度

ワインソムリエ資格は、数ある民間資格の中でもかなり難易度が高いです。また認定試験は以下の3部構成で実施されます。

  • 一次試験:7~8月
  • 二次試験:10月
  • 三次試験:11月

このように、かなりの長期戦になります。

「勉強期間も含めると半年以上は試験対策に時間を費やすため、途中で心が折れないようにモチベーションを維持させることが重要です!」

ワインソムリエ資格に合格するための基礎知識

ワインソムリエ資格の試験内容

それでは先ほど説明した試験内容について、より詳しく解説していきましょう。

  1. 一次試験(7月〜8月頃):CBT試験
  2. 二次試験(10月頃):テイスティング
  3. 三次試験(11月頃):論述、サービス実技 *ソムリエで受験される方だけ

一次試験(7月〜8月頃):CBT試験

一次試験はCBT試験で実施され、おおよそ120問が4択形式で出題されます。試験範囲は、日本ソムリエ協会が毎年発行しているソムリエ教本から出題されます。

二次試験(10月頃):テイスティング

二次試験のテイスティング内容はワインエキスパートとソムリエによって若干異なりますが、おおよそワインが3〜4種類、その他酒類(リキュールや日本酒など)1〜2種類のブラインドテイスティング形式で行われます。

ブラインドテイスティングとは?

ワインボトルを隠した状態でテイスティングを行うこと

試験ではブドウ品種や生産地、ヴィンテージの他、ワインの色調や香り、味わいについて詳しく問われます。

三次試験(11月頃):論述、サービス実技 *ソムリエで受験される方だけ

三次試験には、論述とサービス実技の問題があります。

論述試験の概要

論述試験は3問出題されます。毎年テーマが異なり、ワインの説明や、ペアリング提案などを論述します。論述と聞くと難しく思われるかもしれませんが、一次試験を通過した方なら対応できるレベルです。また試験は二次試験の日に実施されますが、試験の得点は三次試験に加算されます。

サービス実技の概要

サービス実技は地域ごとに試験会場に集められ、レストランでのワインの(*)デキャンタージュの実演試験となります。お客様より注文を受けるところから、ワインの抜栓、デキャンタージュ、提供までを制限時間内に実施することが求められます。

*デキャンタージュ…ワインからデキャンタと呼ばれるガラスの容器に移し替えること。

「一次、二次、三次で試験内容が異なります!それぞれに合わせて試験対策をする必要がありますね。またワインエキスパートで受験される方は、三次の論述とサービス実技の試験はありません。」

ワインソムリエ資格の合格率

「ソムリエ」資格はここ数年で合格率が低下しており、2023年度のソムリエ試験の合格率は17.7%となっています。この理由として考えられるのは、年々試験内容が難しくなってきていることです。

一方で「ワインエキスパート」の同年の合格率は41.9%と「ソムリエ」と比べて高いため、資格名にこだわりがない場合は「ワインエキスパート」で受験することをおすすめします。

参照:一般社団法人 日本ソムリエ協会 資格保有者一覧表

ワインソムリエ資格の合格率を高めるポイント

合格したいけど、どんなポイントを意識すればいいの?

という声が聞こえてきます。

ワインソムリエ資格の合格率を高めるポイントは以下の3つです。

  1. 計画立てて試験対策をする
  2. ワインをたくさん飲む
  3. ワインスクールに通う

それぞれ詳しく解説します。

計画立てて試験対策をする

どの資格試験でも言えることかもしれませんが、いきなり勉強を始めるのではなく、まず初めに試験対策の計画を立てましょう。

特に一次試験対策は重要で、ソムリエ教本は800ページ以上あるため、しっかり順序立ててページを進めていく必要があります。

ワインをたくさん飲む

この資格を受験する方は、おそらくワインが好きな方しかいないと思います。だからこそ、好きな状態を維持しながら資格を取りたいところですよね。しかし、ずっと教本を読んでいると次第に疲弊して、だんだん気分も落ち込んでしまうでしょう。

そんな勉強に疲れたときは、美味しいワインを飲むのがおすすめです!

自分が何のためにワインソムリエ資格を勉強しているのか、改めて気づかせてくれます。また実際にワインを飲むことで、記憶に残り知識として定着しやすくなります。

ワインスクールに通う

経済的に余裕があればワインスクールを検討するのも良いでしょう。ワインスクールではプロの講師から学ぶことができ、合格に向けて一緒に頑張る仲間をつくることもできます。

しかし、このように考える方もいるのではないでしょうか。

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家から出るのがつらい

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スクールは費用が掛かるから不安…

このように考えている方は、オンラインスクールを活用するのがおすすめです。

ワインスクールと比べてコストを抑えられ、十分に対策できるコンテンツがたくさんあります。

「あとは実際にワインソムリエ資格に合格した人に話を聞いたり、合格体験記を読んで参考にするのもありですね!」

ワインソムリエ資格を取得するメリット

ここまで読んで、ワインソムリエ資格をとりたくなった方に向けて、資格を取得するメリットを3つ紹介します。

  • ワインの深い知識を修得できる
  • ワイン系の就職先が見つかる
  • 自分が好みのワインを見つけられる

資格を取得するなら、メリットを理解した上で学習を始めた方が良いでしょう。

それぞれ詳しく解説します。

ワインの深い知識を修得できる

ワインソムリエ資格を取得することで、ワインの種類や醸造方法、世界各国のワイン産地や歴史など、ワインのことを深く理解することができます。知識があるとないとでは、ワインの見え方や味わいなどが全く変わってきます!

例えば、資格を取得する前は「甘い匂いがするワインだな…」と思って飲んでいたのが、資格取得で知識をつけたことにより「バニラのような甘い香りがするな…もしかしてオーク樽で2〜3年熟成されたのかな?」などの考察が出来たり、ワインを自分の言葉で表現することができるようになります!

ワイン系の就職先が見つかる

ワイン関係の仕事はたくさんあり、一番イメージしやすいのはレストランやワインバーで働くソムリエですね。他にもワインの輸入業者や、営業職、ショップ店員など、ワインソムリエ資格を活かす場所は多岐にわたります。

また企業によっては資格手当が付くこともあるので、ワイン業界に就職を考えているなら持っていて損はないでしょう。

自分が好みのワインを見つけられる

ワインの知識を身につけることで、ブドウ品種や産地などの特徴が分かったり、ラベルを読めるようになるので、自分の好きなワインを見つけやすくなります。

また、レストランに行った際に「ボルドー産の骨格がしっかりとしたフルボディワインを下さい」なんて言えたらカッコいいですよね!

ワインソムリエ資格取得のリアルな意見

ワインソムリエ資格は合格までの道のりが長く、試験のハードルも高いですが、その分ワインについてはとても詳しくなれます。

ワインのことを深く知ることで、皆さまのワインライフがより一層豊かになるでしょう。

またワインソムリエ資格は「資格を取ってからスタート」とも言われており、ワインの世界も日進月歩で日々進化しています。しっかりと基礎知識を身につけて、ワインと共に成長していきましょう!

まとめ

今回はワインソムリエ資格の全体像と効果的な対策方法について解説させていただきました。

最後に、これは資格試験全般に言えることですが、結局合格できるかできないかは本人のやる気次第だと思います!もし試験勉強で挫けそうになったときは、改めて自分がこの資格に挑戦した理由を思い出して、自分自身のやる気パワーを奮い立たせて下さい!!

この記事が多くの方の励みになれることを心から願います。最後までご覧いただきありがとうございました。

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