
〇〇資格を勉強中
この一文で採用担当者の印象が大きく変わる可能性があるのをご存知ですか?
実は、資格を取得しておらず勉強中だとしても、履歴書に記載するだけで、向上心の高さや自己啓発への意欲をアピールできることがあります。ただし、記載方法を間違えると、せっかくの努力が逆効果になってしまうことも。
この記事では、採用担当者から高評価を得られる資格の書き方と、今から始めておきたい資格を詳しく解説します。
最後まで読めば、あなたの資格学習を効果的なアピールポイントに変えられますよ。ぜひ参考にしてみてください。
履歴書に勉強中の資格を書いてもいい?

履歴書に勉強中の資格を書くことは、積極的にチャレンジする姿勢をアピールできるため、むしろおすすめです。
特に転職活動では、現在の仕事をしながら資格取得を目指していることは、向上心の高さを示す良いアピールポイントとなります。
実際に、採用担当者は「自己研鑽に取り組む姿勢が評価できる」と高い評価を与えるそうです。

知り合いの採用担当者2~3名の意見ですが、参考まで!
ただし、勉強中の資格を記載する際は、以下の点に気をつけましょう。
- 受験予定日を明記する
- 現在の学習進捗状況を具体的に書く(例:「テキスト8割終了」)
- 取得までの学習計画を面接で説明できるようにしておく
- 業界や職種に関連する資格を優先的に記載する
- 複数の資格を勉強中の場合は、最も関連性の高いものを選ぶ
このように記載することで、具体性のある前向きな姿勢を効果的にアピールできます。
せっかく、資格の勉強をしているのなら、記入しておくことをおすすめします。
履歴書に勉強中の資格を書くときのポイント

履歴書に勉強中の資格を記載することで、向上心の高さをアピールできます。しかし「どこまで書いていいのかな」「書き方を間違えていないかな」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで、採用担当者から高評価を得られる資格の書き方のポイントを紹介していきます。
以下の3つのポイントを押さえることで、あなたの努力をしっかりとアピールできますよ。
- 嘘を書かない
- 業務に関係のない資格でも書いてOK
- 持っている資格を優先して書く
それぞれ詳しく解説します。
嘘を書かない
履歴書には事実に基づいた内容のみを記載するようにしましょう。
「資格を勉強している」と書いているのに、実際には教材を買っただけで全く手をつけていない…というようなことは避けなければなりません。
たとえば、資格の学習を始めたばかりの場合は「○○資格 学習開始」と正直に記載するのがベストです。実際の進捗状況について面接で質問されることも多く、嘘の記載は確実にばれるわけではありませんが、ニュアンスで発覚してしまう場合があるため、注意しましょう。
また、資格勉強に時間がかかっていて思うように進んでいない場合は、資格欄ではなく自己PR欄に「現在○○の資格取得を目指して、毎日コツコツと学習を継続しています」といった形で記載するのがおすすめです。
このように記載することで地道な努力をアピールポイントに変えることができます。
業務に関係のない資格でも書いてOK
「この資格は仕事に関係ないから書かない方がいいのかな…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。しかし、業務に直接関係のない資格でも学習意欲の高さや知識の幅広さをアピールできるため、積極的に記載していきましょう。
たとえば、営業職を目指している方がMOS資格を勉強している場合、一見関係がないように思えますが「PCスキルを向上させて業務効率を上げたい」という意欲を示すことができます。
このように、資格学習を通じて得られる付加価値をアピールできることがあります。
また、全く業務に関係のない資格は、履歴書の趣味・特技欄に記載するのがおすすめ。ワインの資格を勉強しているといった情報は、あなたの人間性や興味の幅の広さを伝えることができ、面接官からの印象も良くなりますよ。
資格学習を通じて、あなたらしさを表現していきましょう。
持っている資格を優先して書く
履歴書の資格欄には取得済みの資格から順番に記載していくのが基本です。
「未取得だけど、この資格を勉強していることをアピールしたい!」という気持ちはよくわかりますが、順序を間違えると逆効果になってしまう可能性があります。
たとえば、資格欄に勉強中の税理士試験を最初に書き、その後にすでに取得している簿記2級を記載するのは適切ではありません。なぜなら、実績よりも可能性を優先しているという印象を与えてしまうからです。
正しい記載順序は以下の通りです。
- 取得済みの資格(取得年月日順)
- 合格済みの科目
- 勉強中の資格(進捗状況)
このように、実績を土台として、その上で向上心をアピールする形で記載していきましょう。
履歴書に「勉強中」と書くために今からとっておきたい資格

就職・転職活動で効果的にアピールできる資格をご紹介します。
- TOEIC
- MOS
- 日商簿記
- FP
- ITパスポート
これらの資格は学習過程も評価されるため、「勉強中」という状態でも十分にアピールポイントになりますよ。
ぜひ参考にしてみてください。

ちなみに、1か月で取れる資格を取得して、堂々と履歴書に書くのもおすすめです!
TOEIC
グローバル化が進む現代のビジネスシーンで最も重視される英語資格の1つです。リーディングとリスニングのスコアで評価され、ビジネス英語力を客観的に証明できます。独学でも学習可能で、スコアを徐々に上げていける点が特徴です。
「勉強中」と書く場合は、目標スコアと現在の学習状況を具体的に説明できるようにしておきましょう。
項目 | 内容 |
費用 | 受験料:7,810円(税込) 参考書:2,000円~5,000円 通信講座:30,000円~ |
試験の内容 | リスニング(45分) リーディング(75分) 合計990点満点 |
資格の要件 | 年齢制限なし 受験資格不要 |
得られる知識 | ビジネス英語力 実践的なコミュニケーション能力 |
合格率 | 公表されていません |
MOS
実務で即戦力となるパソコンスキルを証明できる資格です。WordやExcelなど、ビジネスで必須のソフトウェアの操作スキルを公式に認定してもらえます。
実技試験なので、日々の練習の成果が直接結果に反映されます。特に未経験での転職時に、基本的なPCスキルをアピールできる強みとなるでしょう。
項目 | 内容 |
費用 | 受験料: 一般レベル 10,780円(税込) 上級レベル(エキスパート) 12,980円(税込) 参考書:2,500円~4,000円 |
試験の内容 | 実技試験(50分) Word、Excel、PowerPointなど |
資格の要件 | 年齢制限なし 受験資格不要 |
得られる知識 | Microsoft Office操作 スキルビジネス文書作成能力 |
合格率 | 約80%(一般レベル) 約60%(上級レベル) |
日商簿記
企業の経理実務に直結する定番の資格です。3級は基礎的な経理知識、2級になるとある程度実践的な内容を扱います。
経理職を目指さない方でも、ビジネスパーソンとして財務諸表を読む力が身につくため、キャリアの幅を広げることができます。学習の段階から、ビジネスに対する理解力の高さをアピール可能です。
項目 | 内容 |
費用 | 3級受験料:2,850円 2級受験料:4,720円 参考書:3,000円~10,000円 |
試験の内容 | 筆記試験(3級:120分、2級:150分) |
資格の要件 | 年齢制限なし 受験資格不要 |
得られる知識 | 企業会計の基礎知識 経営分析能力 |
合格率 | 3級:約40% 2級:約25% |
FP
お金に関する総合的な知識を身につけられる資格です。金融、保険、不動産、税金など、幅広い分野の知識が要求されます。
特に金融業界への就職・転職を考えている方におすすめです。また、自身のライフプランニングにも活かせる実践的な知識が得られるため、学習過程での成長を具体的にアピールできます。
項目 | 内容 |
費用 | 3級受験料:5,700円 2級受験料:7,800円 テキスト代:10,000円程度 |
試験の内容 | 学科試験(2時間) 実技試験(2時間) |
資格の要件 | 年齢制限なし 受験資格不要 |
得られる知識 | 金融・保険・不動産・税金の知識ライフプランニング能力 |
合格率 | 3級:約60% 2級:約40% |
ITパスポート
IT分野への入門として最適な国家資格です。ITの基礎知識だけでなく、経営戦略やマネジメントの知識も問われます。デジタル化が進む現代のビジネス環境において、基本的なIT理解力があることを証明できます。
特にIT業界以外の方が、デジタルリテラシーの向上を示すためにも効果的です。
このように、各資格には特徴的な強みがあり、学習段階からそれぞれの分野への興味と理解を示すことができます。
項目 | 内容 |
費用 | 受験料:7,500円(税込) 参考書:2,000円~4,000円 |
試験の内容 | 試験時間:120分 出題数:100問(四肢択一式) 出題分野: – ストラテジ系(経営全般):35問程度 – マネジメント系(IT管理):20問程度 – テクノロジ系(IT技術):45問程度 |
資格の要件 | 年齢制限なし 受験資格不要 |
得られる知識 | ITの基礎知識 情報セキュリティ 経営戦略の基礎 |
合格基準 | 総合評価点:600点以上/1,000点分野別評価点:各分野で300点以上/1,000点 |
合格率 | 約50%前後 |
履歴書に勉強中の資格を書く際に気を付けたいこと

勉強中の資格を履歴書に記載することで、向上心や学習意欲をアピールできることがわかりました。
しかし、記載方法を間違えてしまうと「常識を知らない人だ」と感じられてしまい、せっかくの努力が台無しになってしまう可能性があります。
ここでは、採用担当者から高評価を得られる、資格の正しい記載方法について解説していきます。以下の3つのポイントを押さえることで、あなたの努力を適切にアピールできますよ。
- 勉強を開始した年月日順で記載する
- 正式名称で記載する
- 「合格」と「取得」には違いがある
それぞれ詳しく解説します。
勉強を開始した年月日順で記載する
資格の勉強を始めた時期は、学習に対する真摯な姿勢を示す重要な情報です。
履歴書に記載する際は、学習開始時期を経歴欄の年月と照らし合わせて、矛盾のないように記載することが大切です。
たとえば、前職の在籍期間中に勉強を始めた場合は、その期間内の日付を記入しましょう。「2024年1月~ MOS Excel 学習開始」のように、具体的な時期を明記することで、計画的な学習姿勢をアピールできます。
以下のような形で記載すればOKです。
2023年6月 日商簿記3級 取得
2023年10月 ITパスポート 合格
2024年1月~ Micro Office Specialist Excel 学習開始
2024年2月~ 基本情報技術者試験 学習開始
このように時系列で整理して記載することで、あなたの学習への取り組みが一目で伝わり、継続的な自己啓発の姿勢を効果的にアピールできますよ。
正式名称で記載する
履歴書に資格を記載する際は、必ず正式名称を使用しましょう。略称や通称を使用すると、意図せず誤解を招いてしまう可能性があるからです。
たとえば「ワープロ検定」と記載した場合「日本語ワープロ検定試験」なのか「全商ワープロ実務検定」なのか、判断がつきません。
このように同じような名称の資格が複数存在するケースは少なくありません。
× ワープロ検定 → ○ 日本語ワープロ検定試験
× 簿記2級 → ○ 日本商工会議所主催 簿記検定2級
× FP3級 → ○ ファイナンシャル・プランニング技能士3級
資格の正式名称は、各試験の実施団体のウェブサイトで確認できます。面接官があなたの資格について理解しやすいよう正確な情報を伝えることを心がけましょう。
「合格」「認定」「修了」「取得」には違いがある
履歴書における「合格」と「取得」の使い分けは、正確性や信頼性を示す重要なポイントです。
この違いを理解して適切に記載することで、採用担当者からの評価も変わってきます。
具体的な使い分けは以下の通りです。
- 「取得」:免状や資格証が交付されるもの
- 「合格」:試験に合格したが、免状などの交付がないもの
- 「認定」:講座を受講して認定を受けたもの
- 「修了」:研修やカリキュラムを完了したもの
2023年6月 日本商工会議所簿記検定2級 取得
2023年10月 基本情報技術者試験 合格
2024年1月 ビジネスコーチング講座 認定
2024年2月 デジタルマーケティング研修 修了
このように正確な表現を使い分けることで、情報を適切に扱える人材であるというメッセージを伝えることができます。
細かな違いにも気を配ることで、あなたの仕事に対する真摯な姿勢が伝わり、採用担当者からの信頼度も高まりますよ。
まとめ

資格を勉強中であることは、あなたの向上心と学習意欲を示す貴重なアピールポイントとなります。ただし、効果的に伝えるためには、いくつかの重要なルールを守る必要があります。
まず、正確な記載方法(正式名称の使用、取得・合格などの適切な表現)を心がけ、時系列に沿って整理することで、あなたの努力が採用担当者に正しく伝わるでしょう。
また、取得済みの資格を優先しつつ、勉強中の資格も適切に記載することで、実績と意欲の両方をアピールできます。
これらのポイントを押さえた履歴書を作成し、あなたの資格学習を効果的なアピールに変えていきましょう。
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